易しくない工業製図

目次

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はじめに

0.1 設計は必ず製図を必要とすること

0.2 規格や基準は法律ではないこと

0.3 規則を文書にまとめるときの書式があること

0.4 常識として省略される知識を補っておくこと

1. 土木製図基準制定と改訂の経緯

1.1 公文書としての図面

1.1.1 複数の職種が関係する文書であること

1.1.2 図面は公文書の性格を持つこと

1.1.3 JIS規格を尊重はしても従わなかったこと

1.1.4 戦後の復興期に基準見直しの要求が始まった

1.1.5 ISOとの整合性を図るのにさらに20年を要したこと

1.1.6 JISの規格構成は細則の集合になっていること

1.2 標準化の基本的な考え方

1.2.1 なるべく二つ以上の系列を併用しない

1.2.2 投影法はISOでも統一規格の提案にならなかった

1.2.3 基本数列のISO流の決め方

1.2.4 建前としての規格と独自性の主張

1.2.5 尺度表示法に混乱があったこと

1.2.6  CADが普及したことによる影響

1.2.7 画像のデジタル化による影響

1.3 日本語の問題

1.3.1 規格の文章の書き方にも規格がある

1.3.2 日本語には命令文の形がないこと

1.3.3 法律で制限される条項がある

2. 作図と製図

2.1 図を描く技術

2.1.1 技術としての三要素を考える

2.1.2 図面の作成は漫画の作成とは別技術である

2.1.3 図面は利用目的に合わせて作成する

2.2 印刷と複写

2.2.1 設計図は複写を考えて作成する

2.2.2 古典的な製図方法の理解も必要

2.2.3 製図には特別な用具が工夫されてきたこと

2.2.4 レーザプリンタの開発で青写真の時代が終わった

2.2.5 コンピュータに描いてもらう時代になった

2.2.6 再現性の機能が重要であること

2.3 投影原理と作図データ

2.3.1 製図は実物ではなく幾何モデルを描く

2.3.2 データを共有するCADとCAM

2.3.3 投影法を適切に使い分けること

2.4 幾何学と座標系

2.4.1 幾何と代数とは別の学問体系であったこと

2.4.2 寸法は線座標系を使うこと

2.4.3 画法幾何学は座標系を使わない

2.5 幾何モデリング

2.5.1 模型を造らないと分からないことがある

2.5.2 模型とモデルとの使い分け

2.5.3 作図用のソフトウエアが必要であること

2.6 座標系の決め方

2.6.1 形状の表し方に使う言葉とデータ

2.6.2 世界を覗いて作図領域を決める座標系

2.6.3 図を描く面に決める装置座標系

2.7 投影図と透視図の区別

2.7.1 単純な線座標系を利用すること

2.7.2 二枚の投影面を基本に考える

2.7.3 誤解が起きないのは第三角法

2.7.4 絵画に見る平行投影と中心投影

2.8 陰影の付け方

2.8.1 陰と影とを区別する

2.8.2 光源・対象物・視点の位置関係

2.8.3 立体感を表す単純な段差表示

3. 寸法と尺度

3.1 長さの計測と規格化

3.1.1 地図の作成は先ず測量から始める

3.1.2 寸法単位は人の体を基準に決めたこと

3.1.3 長い距離は歩測で測る

3.1.4 メートル法は人工単位であること

3.1.5 用紙寸法系列の規格化

3.1.6 寸法の大小標準は等比数列に決める1

3.1.7 体積は別単位系もあること

3.2 寸法単位利用の変遷

3.2.1 尺貫法からメートル法への移行

3.2.2 フィート系の寸法扱いに混乱がある

3.2.3 寸法数値は正の整数を使う

3.3 実寸法と呼び寸法

3.3.1 物理的な長さは分からない

3.3.2 実数であっても実際は整数扱いをする

3.3.3 温度による長さの変化はかなり大きい

3.3.4 閾値と言う概念もある

3.4 寸法の記入

3.4.1 寸法記入がないのは図面ではない

3.4.2 作図に使う定規は計測道具ではない

3.4.3 寸法数値の書き方が単純化されたこと

3.4.4 実測できるように寸法を記入する

3.4.5 寸法の重複記入をしない

3.5 材料と寸法情報

3.5.1 鋼とコンクリートとが二大工業材料である

3.5.2 鋼材や木材は工業製品化して供給される

3.5.3 図面から材料を拾うことを考える

4. 製図教育の視点

4.1 書類としての図面

4.1.1 図面は実用が目的で作成すること

4.1.2 文章作文もレトリックを避ける

4.1.3 図面にも書式と体裁に当たるものを考える

4.1.4 図形単位にも暗黙の輪郭を考える

4.2 常識的な習慣と規格化

4.2.1 標準には私的なものと公的なものとがある

4.2.2 使い易いマニュアルを工夫する

4.2.3 読図に必要となる教育過程

4.3 線が指示する場所の問題

4.3.1 図としての線と幾何学での線

4.3.2 板の重なりを描く場合

4.3.3 薄板断面は特別な製図方法を使う

4.4 文字寸法の知識

4.4.1 印刷活字と文字の高さ

4.4.2 製図で使う文字高さ

4.4.3 文字幅の寸法

4.4.4 印刷文字の字体

4.4.5 製図用文字の字体

4.4.6 CADで書かせるドットマトリックス文字

4.5 デジタル化した図形データの知識

4.5.1 画像の精細度、解像度、画素数の理解

4.5.2 二つの表示装置を使うこと

4.5.3 編集を制限するファイル形式

4.5.4 ビットマップ形式のデータ保存

4.5.5 画像の拡大と縮小の問題

5. 錯覚と錯視を避ける作図技法

5.1 三面図

5.1.1 見て分かる製図は必ずしも第三角法に忠実ではない

5.1.2 第三角法は展開図の配置で理解する

5.1.3 展開図は第三角法の配置として利用する

5.1.4 展開図を内側に折り込む

5.1.5 図柄の向きでデザインを考える場合

5.2 隠れ線と隠れ面

5.2.1 線の交差で扱う隠れ線

5.2.2 面によって隠される線

5.2.3 モニターの機能を使う隠れ線隠れ面処理

5.2.4 幾何モデリングの作図

終わりに