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5. 錯覚と錯視を避ける作図技法

5.1 三面図


5.1.2 第三角法は展開図の配置で理解する

 前項の図5.1で例示した自動車の投影図とは異なって、図5.2にあるような立方体では「文字Bを正面図にする」と決めることで、残りの面の名称と図の向きが決まります(第2.7.2項:図2.6参照)。しかし、幾何学的に言うと、六つある面の、どの面を正面図に選び、90度づつ回転する四通りの選択があります。これは、かなり恣意的な選択です。結果としてその種類は、24通りもあるのです(図5.4)。
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図5.2 文字付きの立方体の見取り図_____図5.3 展開図の位置関係が第三角法であること
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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