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2. 作図と製図

2.7 投影図と透視図の区別


2.7.1 単純な線座標系を利用すること

図2.4  第一角法で描いた平面図形
 最初に、平面図形の形状と寸法を表す実践的な製図の約束を説明することから始めます。図 2.4は、単純な平面図形を標準的な製図法の約束に沿って描いたものです。図を描く用紙そのものに二次元的な座標を考えることをしませんが、暗黙の習慣として、左下に原点のある平面座標系を考えます。そうすると、横書きの寸法数字は左から右方向に書き、縦方向の寸法数字は下から上に書きます。図2.3には、参考のため、座標軸らしき線を加えてあります。この座標軸は、用紙の平面領域を4つに分けます。この領域を象限(quadrant)と言い、左回りに第一象限〜第四象限と番号をつけて区別します。ただし、象限は数学の用語であって、製図の方では(angle)を当て、第一角〜第四角と言います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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