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2. 作図と製図

2.6 座標系の決め方


2.6.3 図を描く面に決める装置座標系

図 2.3 視点座標系とウインドウ枠
 カメラはフイルム面上に像が得られるのですが、フイルムは任意の寸法に拡大して焼きつけることができますので、このフイルム面を透視投影面にモデル化して、レンズと対象物との間におきます。この像は、カメラのファインダが区切る矩形の枠を窓とみなして、ウインドウ (window)と言います。窓を通して見ている世界座標の範囲は、三次元的には四角錐の空間領域です。平面図形を見るときは、二次元的世界座標の矩形寸法を区切りますので、これをウインドウの寸法とします。フイルム上の像をプリンタの用紙上に転写するのですが、用紙を置く領域に座標系が必要です。これを装置座標系と言います。用紙全体をフイルム寸法と相似にしておいて全体を焼きつけることもしますが、用紙の一部に作図用の枠を決めることもします。これをビューポート(viewport)と言います。パソコンOSのWindowsで使うフォーム(form)は、グラフィックスではモニタ上のビューポートのことです。ビューポートに画像をはめ込むために座標変換をします。これをウインドウ‐ビューポート変換と言います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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