目次ページ  前ページ  次ページ

2. 作図と製図

2.7 投影図と透視図の区別


2.7.2 二枚の投影面の対を基本に考える

図2.5 第一角法による投影原理
 立体的な図形を表すときの投影法は、直角に交差させた二つの投影面を基本に考えます。投影面は空間を 4分割しますが、それを図2.4と同じ考え方を応用して、第一角〜第四角に区分します。対象物を第一角において、投影面に垂直な方向から平行光線を当て、その影の位置に光源方向から見た図を描きます。垂直・水平の投影面が交わる線で投影面を展開して得られる二つの図の対で、立体的な形状を表します。これだけでは形状の情報が不足しますので、対象物の方を回転させて得られる幾つかの対の投影図を並べます。この投影図の並べ方の約束をまとめたものが、次の図2.6に示した第一角法第三角法です。第三角法とは、図2.5において、対象物の位置を左下の第三角の位置に置いて投影図を求める原理からそう言います。ただし、投影図とは言いますが図の作成原理は、平行光線を考えた透視図です。
図2.6 複数の投影図の配置の約束
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

前ページ   次ページ