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4. 製図教育の視点

4.3 線が指示する場所の問題


4.3.3 薄板断面は特別な製図方法を使う

図4.5 薄板断面
図形の形状を表す線図形で、全体図形の正確な作図を意図して、作図線の太さを考える方法は、図4.4で見るように、実践的ではありません。したがって、作図線の太さの中心が形状の構造線を表す、とする約束が普通です。しかし、薄板の組み合わせで構成される鋼構造では、板厚が薄くなると、板幅を表すために2本の平行線を描いても、線の間隔が狭くなると重なってしまいます。そのため、見易さを優先して、板厚分を線一本で代用し、板同士の間隔も広げた図を描くことの約束を決めています(図4.5)。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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