目次ページ  前ページ 次ページ

4. 製図教育の視点

4.1 書類としての図面


4.1.1 図面は実用が目的で作成すること

 図面は実用を目的とし、芸術作品としての鑑賞や評価をしないのですが、情緒的には、仕上げの良さを含めて作図の良否を判断します。図面は、眼で見て正しい形状の情報を素直に理解してもらう目的を持って作成します。判じ絵的なもの、情報が不足しているもの、また、余分な情報が有るものは、良い作図とは言えません。良否の判断は、経験によりますが、系統的な教育課程があるのが効率的であり、望ましい解決法です。その中に、錯視や錯覚を起こす描き方をしないような注意も含めます。それらを文書に要約することが規格化に繋がります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

前ページ 次ページ