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2. 作図と製図

2.2 印刷と複写


2.2.5 コンピュータに描いてもらう時代になった

 設計・製図は、高度な知的労働です。アイディアを図に表すとき、自分で作業をすることに代えて、別の人に描いてもらうとします。その別の人にコンピュータを考え、それを擬人化して語りかける方法を工夫します。これが、グラフィックス言語でプログラムを書くことです。そして、その言語を間接的に使って、対話的にコンピュータに理解させる作業としてユーザインタフェースが研究されます。初期のソフトウエア製品は二つの系列がありました。線図描画用(draw系)と濃淡図用(paint系)です。前者は線図主体のプロッタを制御することに応用され、後者はコンピュータのグラフィックスモニタに作図するツールです。特に、後者はコンピュータグラフィックスのブームに火を付け、ひいては、パソコンの大衆化へと発展させた原動力の一つです。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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