プロジェクト概要
村民生活衛生の改善活動
カンボジア事務所では一般社団法人 名古屋環未来研究所(WA-Links)のJICA草の根(支援型)事業活動に参画し、カンボジア王国地方農山村の村民生活衛生の改善活動として、次の取組みを行いました。
・住民に安全な飲料水の必要性を理解できるよう啓発活動を行う。
・住民に安全な水の重要性、確保する方法を理解していただく。
・簡単で安価なろ過器(BPフィルター)の作り方を指導する。
・水質検査や浄水器の維持管理を指導する。
上記の取組みは、2019年11月30日に特定非営利活動法人 日本下水文化研究所より、一般社団法人 名古屋環未来研究所が「カンボジアの中学校を拠点とした住民の生活衛生改善の試み」としてバルトン記念賞を受賞しました。




下水道整備への技術協力
アンコールワットなどの世界遺産で有名なカンボジアですが、道路や橋など社会インフラに比べて下水道の整備は大幅に遅れています。さらに近年の急速的な都市化により、都市部では雨季の冠水被害と湖や水路では汚水の垂れ流しによる水質汚濁が社会問題となっています。
そのため、カンボジア政府の要望により、JICAは下水道分野の技術協力に取組みをはじめました。特に下水道に関する法令の整備が緊急的課題でした。
このプロジェクトにおいて、カンボジア事務所は下水道関連法令の文献調査から、下水道法の案、下水道法を補足する下水道省令、下水道条例の作成支援に参画しました。また、下水道整備に必要不可欠な指針として、下水道ガイドライン作成業務を受託し、JICA専門家と一緒に、カンボジア版下水道計画・設計指針2023年を作成しました。
2022年5月に下水道法(案)、2023年2月にはカンボジア版下水道計画・設計指針2023年、下水道省令、下水道条例(案)がJICAカンボジア事務所からカンボジア国 公共事業・運輸省およびプノンペン都に引き渡されました。



