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先輩の声

  • 水環境技術本部
    S.M.さん
    S.M.さん
    岐阜工業高等専門学校
    建築学科卒
  • 水環境技術本部
    U.K.さん
    U.K.さん
    名古屋工業大学
    都市社会工学科卒
  • 水環境技術本部
    S.W.さん
    S.W.さん
    名城大学理工学部
    社会基盤デザイン工学科卒
  • 水環境技術本部
    A.K.さん
    A.K.さん
    舞鶴工業高等専門学校
    建設システム工学科卒
  • 建設技術本部
    M.K.さん
    M.K.さん
    名古屋工業大学
    都市社会工学科卒
  • 建設技術本部
    M.Y.さん
    M.Y.さん
    名城大学理工学部
    環境創造学科卒
  • 総務本部
    司会役

    T.T.さん
    T.T.さん
    高崎経済大学
    地域政策学部卒
全員集合写真

学校で学んだ専門知識は、仕事に活かせていますか?

S.M.さん:私は現在、上下水道施設の建築設計に携わっています。学生時代は建築を専門に勉強してきましたので、 まさに今の仕事の知識の土台になっています。でも、業務で必要とされる知識は、意匠、構造、法律、設備等とても幅が広いので、 専門での得意分野だけでなく、先輩社員の皆さんに指導していただきながら、幅広い知識を身につけていきたいと思っています。

U.K.さん:私は構造関係の部署の所属なので、構造力学や土質力学、水理学など学生時代に学んだ土木の基礎知識が仕事に直接生かせています。 今後は、これをベースに自分で調べたり社外セミナー等に参加したりして、専門知識や技術を上積みして、技術者としてスキルアップしていきたいです。 それと入社後に感じたのですが、建設コンサルタントとして働く上では、自分の考えをお客さまに正確に伝えるプレゼンテーション能力が重要ですね。今は上司を参考にしながら、試行錯誤の毎日です。

S.W.さん:私は河川計画・浸水対策の分野を担当しています。 学校で勉強した水理学は基本となりますが、実務ではより高度な専門知識が必要ですので、多くの実務経験を積むことがスキルの向上につながると思っています。 当社には、さまざまな分野の経験豊富な先輩技術者が多いので、分からないことがあれば自分の部署だけでなく、他部署にも出向いてお話を伺い、必要な知識を増やすよう努力しています。

A.K.さん:下水道設計を担当していますが、実際の設計業務を進めていく上で、机上の計算と現場との乖離について、 原因究明と将来予測を検討する必要があります。学校で学んだ衛生工学や水理学といった下水道に関わる基礎的な知識や概念的な把握は、今の下水道計画・設計の仕事を支える基礎として役立っていると感じています。 それと、近年の下水道分野ではプロポーザル方式での受注が増えていまして、それへの参加資格として技術士資格が必須条件となっています。私も技術士の資格取得を目指しながら、日々業務に励んでいます。

M.K.さん:自分の大学での専攻は土木分野でしたが、建設コンサルタントとして計画・設計を行うには、 構造力学・地盤力学・水理学・交通工学などの総合的な知識を基礎にした多面的な視点での検討が必要ですので、今まで以上に勉強をしなくては と思います。 また、U.K.さんも言いましたが、自分の考えをうまくまとめてお客さまに伝える力が絶対に必要ですので、案件の本質を正しく把握し、わかりやすい資料作りや話し方を身につけるよう心がけているところです。

M.Y.さん:私は建設部門の中で鉄道設計を担当していますが、大学での専攻は土木ではなかったので、入社後 実際の業務に触れながら、 先輩の方々に多くを教えていただきました。具体的な業務を通して先輩方のさまざまな経験に触れながら、リアルな技術や知識を一つひとつ身につけることができたのは、本当に良い勉強になったと感じています。 未知の分野でしたので最初は不安もありましたが、仕事を重ねるうちに少しずつ自信がついて、次に同様な業務に携わる際には効率的に進められるようになりました。

今までの経験で、印象に残っている業務はどのようなものですか?

S.M.さん:私は、「国土強靭化地域計画の策定」に携わったことです。 内閣府が発表した計画を元に、自治体ごとの施策を地域計画として立案するもので、住民説明会や自治体のホームページに掲載する資料も作るのですが、それには自治体のイメージカラーや写真等を使用して、 見やすく親しみやすい資料作りを心がけました。建築設計以外の初めての仕事で、難しい仕事でしたが、とても楽しく新鮮で、大きな達成感がありました。

S.W.さん:最近は、集中豪雨の頻発などで、浸水対策の業務が多いです。 もちろん早急な対策が必要なのですが、自治体の予算は限られていますので、地域全体の課題を総合的に評価し、「効率的かつ効果的な整備」つまり選択と集中を考えなければならないのです。 少し前に、ある自治体全域を対象とした、優先的に対策を行う地域の選定とその対策の提案という先進的な検討業務に携わりましたが、これは当社でも実績が少ない分野でした。 でも、これまで他の業務で培った知識を生かし、社内でも検討を重ねて、自治体全体を考えた浸水対策を立案でき、自信につながりました。

M.K.さん:私は、入社2年目に担当した道路休憩施設の設計業務ですね。 工事発注前の最終段階の設計業務で、残された時間が少ない中、過去の設計で積み残しとなっていた課題を抽出し、その解決のために既に発注済みの工事を止めてまでして設計の見直しを図ったので、とても印象に残っています。 客先の求める内容に対応していく中で、より効果的で安全性の高い形状を発案し、各関係機関との調整を重ねながら検討を行い、無事に一部供用が始まった時はとてもうれしかったのを憶えています。

今、社会資本の整備には新しい技術と発想が求められています。
みなさんは、どのように取り組まれていますか?

A.K.さん:近年の下水道設計では、3次元モデルを活用し、設計から施工・維持管理までの効率化を目指すBIM/CIMなど、 設計ニーズの変化に対応する新技術の積極的な検討が必要になっています。また、設備の改築においては、省エネと維持管理性の向上が図ることが必須であり、従来技術と新技術の長所・短所を明確に把握し、 処理場の特性を踏まえた最適な機種の選定が求められます。これは経験や知識が必要な分野ですが、メーカーの技術講習会や年に一度開催される下水道展などに参加して、新しい技術情報を積極的に収集しています。

U.K.さん:高度経済成長期に作られた構造物が次々に寿命を迎えてきていて、既設構造物の補強・補修のニーズが高まる一方で、 建設業界は技術者の高齢化、若手技術者不足が顕著になっており、設計・施工における生産性向上が大きな課題です。 でも、この環境は私たち若手技術者には大きなチャンスですので、3次元データの活用等 新しい技術や取り組みに対する情報を柔軟に吸収して、日々の仕事に生かしていきたいと考えています。

M.Y.さん:最近は、鉄道による地域分断の解消のための鉄道高架化設計や既設構造物に対する耐震補強などの業務が増えています。 また 業務の計画段階で、高齢者や障害者に対するバリアフリーへの配慮も求められる等、ニーズの広がりを感じています。 実際に既設駅舎のバリアフリー化施工計画の立案も行いましたが、その経験を通して、発注者の要望を的確に理解し、計画の実現化に向けた提案を行えるマネジメント能力が必要だと、本当に思いました。

社会資本の強靭化が求められる今、当社の担うべき役割は?
そしてみなさんが目指す自身の姿は?

S.M.さん:今後、社会資本の役割や求められる機能を満たすため、より柔軟性を持った計画が必要となってくると感じています。 そのため、当社は社会の変化によるニーズを汲み取り、事業者である行政のパートナーとして多くの課題への対応を図り、安全、安心、良質な公共サービスを提供していく役割の一端を担っていくことになると思います。 私も、日々技術の向上を目指して、一つひとつの仕事にしっかりと向き合っていきたいと考えます。

S.W.さん:これからの技術者には、さまざまな観点から総合的に課題を把握できるよう、幅広い分野の知識と経験を積むことが必要だと思います。 そのために、私は先輩技術者の方々の意見を聞き、他部署との連携をとることで幅広い知識と経験を積みながら自分のスキルにしていきたいと考えています。 そして、自分も 自ら率先して客先や上司へ提案していける技術者に成長していきたいですね。

A.K.さん:人口減少に伴う厳しい経営環境の中で、下水道分野は整備促進から維持・管理運営という持続可能なマネジメント事業へとシフトしています。 そのため建設コンサルタントには、管理運営の視点のみでなく、処理施設の統廃合計画をも視野に入れた、効率的な事業運営の提案が求められてきています。 私も一人の技術者として、これまでの事例にとらわれない大局的な視野と技術に裏打ちされた提案力を身につけていきたいと思っています。

U.K.さん:東海地域では、近い将来に起こりうる南海トラフ地震への備えが急務であり、 新設・既存構造物問わず、耐震化による安全性向上が求められています。 中でも補強・補修設計は既存施設を稼働させたまま施工を行うので、顧客のニーズに把握した上で、経済性・施工性・維持管理性等の視点から最適な工法・方法を選定し、提案しなくてはなりません。 そのためにも、知識や技術はもちろん、A.K.さんと同じように視野の広さや、柔軟な思考力を養うことが必要だと感じています。

M.K.さん:高度経済成長期に整備された社会資本の老朽化が進む中で、戦略的な維持管理や更新、 巨大地震などの自然災害に向けた防災対策等は喫緊の課題です。その技術的な対応として注目されるのが、3次元モデルを用いたBIM/CIMなど、総合的な業務効率向上に向けた新しい取り組みです。 こうした考え方に対応するためには、これまでの設計に求められてきたものに加え、新たな知識や技術をどんどん身につける必要があると実感しています。

M.Y.さん:当社と私たちは、少子高齢化や自然災害、防災などの多くの社会問題がある中で、未来の社会資本整備を担う立場にあります。 近年の傾向として、既存の構造物を有効活用しながら、それぞれの課題やニーズへの対応が強く求められてきています。 技術者としては、こうした発注者のご要望に対して、地域ごと、時代ごとの課題や社会情勢を踏まえ、さらに地域住民や施設利用者の方々の立場を考慮した設計が実現できれば、と考えています。

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