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12. 積み木モデルでの面の干渉

12.2 交差線に接続する面の判定


12.2.1 同じ辺を2回検査することになること

 図12.3の左右を見比べて下さい。交差直線の向きを手前から向こう側と約束すると、面が凹の交差になる場合と、凸の場合とでは面AとBとの位置関係が逆になっています。この交差直線では、面Aの辺と面Bの辺が重なっていますので、この交差直線を共有する面が4面あります。面の干渉検査は、その二つを取り出しますが、取り出し方は4通りあります。今、一つのIMK=10の辺について考えると、その両側に面がありますので、相手側から見ると面を変えて2度検査の対象になります。結果的には同じIMK=10の辺を扱います。したがって、何も考えないで2回の検査をすると、交差辺が2本得られますが、すべて図形的には同じす。ただし、ウイング辺の扱いが異なりますので、1回で済ますことはできません。2本計算される交差辺の頂点セルは、座標値が同じでも別々に定義されることがありますが、これも、後でデータの整合をするときに調整します。図12.3では、同じ交差直線上で二つの多面体の辺が重なりますので、重複が倍になります。しかし、検査が重複しますので、検査に取り出す二面が、同じ向きまたは逆向きで平行である場合を省くことができます。
2008.12 橋梁&都市PROJECT

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