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8. 二直線の交点計算と応用

8.4 ハッチングの作図技法


8.4.3 領域を定義するデータ作成は注意が必要

図8.4 720度の円周を5等分した多角形
 GEOMAPでは、平面図形の幾何モデルは、切り紙のような実体をモデル化しますので、モデリングのデータ構成に条件が付きます。それは、領域を周回する頂点は、定義する領域を左に見るように周回する順に並べることですが、もう一つ、その辺同士が交わらないことが条件です。第6章の図6.3に日本地図を例示しました。このモデルの作成に使うコマンドはRPOLYGです。データは、上の周回条件を満たすように注意深く準備しました。しかし、図8.4と図8.5は、この条件を満たさないデータ集合で作成したモデルです。干渉処理に使うとエラーになりますが、作図データとしてなら使えますので、ハッチングの例題として示しました。

図8.5 乱数を使った一筆描き多角形
2008.8 橋梁&都市PROJECT

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