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1. 橋梁設計の実務

1.3. エクセルSoftのユーザインタフェース


1.3.3 EXCEL上での作業

 ソフトウエアとしてのEXCELは、バージョンが何回も改訂されてきました。2009年のバージョンはEXCEL 2007で、拡張子が前のバージョンEXCEL 2004時代のXLSからXLSXに変りました。機能が増強されたことは良し悪しであって、後の図1.1に見るように、ツールバー表示が複雑になっています。パソコンのユーザは、必ずしも最新のバージョンを利用しているわけではありませんので、配布用のエクセルSoftは、旧XLS版に対応するように、また、なるべく単純な機能だけを使うようにプログラム化してあります。マクロ機能のVBA(Visual Basic for Application)を使うと便利な面もありますが、処理の中身が見えなくなる、また、幾つか危険な問題もありますので、意図的に組み込みを避けました。ここでのマクロはコンピュータ関連の用語です。マクロ(巨視的)・ミクロ(微視的)と使い分ける場合の意味ではありません。エクセルの画面は、縦横に区切られた枠(セル)をモニタに表示して、セルに文字や数字をユーザが入力することで作業を進めます。主な作業は、変更が必要な個所だけにデータを入力することです。その個所のセルは、背景色を薄い青色に設定してあります。セルは、数字または文字列の幅に合わせて、幾つかの単位セルを繋いで配置します。エクセルSoftは、このレイアウト(書式)をテンプレート化したものです。数字幅または文字列幅がセルの幅よりも狭いと文字化けが起こりますので、この修正方法を覚えておく必要があります。モニタ上の表示のイメージで、プリンタに印刷出力ができます。この機能をWYSIWYG(What You See Is What You Get)と言います。モニタ表示に使うフォントと、プリンタ用フォントとは別ですので、モニタのイメージが正しくプリンタに反映されないで文字化けを起こすこともあります。したがって、最終的には印刷成果を見ての確認が必要です。
2009.4 橋梁&都市PROJECT

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