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1. 橋梁設計の実務

1.3. エクセルSoftのユーザインタフェース


1.3.2 スプレッドシートプログラムとは

 金銭帳表や統計処理では、数を縦横の枠(セル)に並べて、表(リスト)の形にして計算をまとめます。外見的にはMS-Wordの表と同じですが、EXCELの表は、セルに表(おもて)の顔と裏機能とがセットになっています。セルごとに書式設定と計算式(ファンクション)を持たせる機能です。最も単純な使い方は、帳票計算では単価×数量=小計の横枠を行にまとめ、総計を最下段に書き込むことです。小計と総計のセルには、計算式を裏に埋め込んで(プログラムして)おけますので、ユーザの主なデータ入力作業は単価と数量だけで済みます。この目的に使うソフトウエアを、総称でスプレッドシートプログラム(spread sheet program)と言います。商品としては二三の種類があります。EXCELは、マイクロソフト社がオフィス系のソフトシリーズに取り込んでWindowsの環境で利用するようになって、広く普及するようになりました。事務処理計算を指向した伝統的なプログラミング言語にはCOBOLがあります。エクセルは、最初からGUIの環境で処理を進めるように設計された、事務処理計算のソフトウエアです。Apple社のマッキントッシュ用に開発されたのが始まりです。EXCELは、多くのユーザの要求を満たすように機能が年々増えてきましたので、自分の仕事に合わせるように設定する(カスタマイズ)ことと、使い方(ユーザインタフェース)に多くの説明が必要になってきました。書店に行くと、EXCEL本体の総花的な解説書が多く並び、特定した専門を指向した応用の解説書も見られます。しかし、自分の仕事に直ぐに利用できる出来合いのソフトはありませんので、一般ユーザは、EXCELを使ったプログラミングをしなければなりません。これはユーザにとってかなりハードルの高い作業です。
2009.4 橋梁&都市PROJECT

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