1.3.4 せん断を受ける板の微分方程式

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 プレートガーダーの構造は、マクロに見てトラス構造にモデル化して考えることができます。それは、上下のフランジを上・下弦材とし、垂直補剛材を垂直材とします。腹板は斜材として働きますので、45度方向に引張または圧縮の力を受け持ちます。腹板が純せん断応力の場になるとき、この45度方向が主応力の方向になります。腹板がせん断座屈で変形するときは、圧縮方向に波を打つような変形をします。座屈係数の最小値は6前後ですし、鋼材の純せん断強度は引張強度の約58%ですので、せん断座屈は、純圧縮での座屈破壊の変形と同程度の危険性があります。


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