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14. 実践的な作文教育

14.6 資格試験の氾濫


14.6.3 実務経験を評価する面接試験が難しい

 工科系の学生の身分で、夏休みの実習で実社会と接点を持ち、実務経験する機会があることは良いことです。1960年代までは、教育活動として普通に行われていました。経験した内容は、実習先で異なります。そこで、夏休み明けに実習報告会を開いて、各自が経験してことを発表することにしていました。この報告会は、自分だけでなく、他の学生が経験したこととの情報比較ができる客観的な場です。実習後の学生は、専門学科の中身を現実的に判断するように成長したことの発見がありました。さらに、その後、就職先を決めるとき、自分が納得する進路を決めることにも役に立っていました。各種の資格試験は、面接試験も併用するのですが、試験管側も、また受験者側も、試験の評価方法に具体的な指標を持っていないのが現実です。
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