目次ページ 前ページ  次ページ

14. 実践的な作文教育

14.5 筆者の作文作業の組み立て


14.5.5 写真と図面の管理に苦労がある

 筆者の専門は橋梁工学です。写真の利用は歴史が古いのですが、大版の設計図の保存と管理とをする実務の現場では苦労がありました。銀塩を利用するマイクロフイルムは、100年以上の実績があって、現状では最も信頼性が高い保存媒体です。コンピュータグラフィックス技術の進歩、とりわけ、高画質のデジタルカメラが利用できるようになったことは革命的と言えるでしょう。デジタル化した画像は大量のメモリを必要としますので、大量データの記録媒体の開発と利用とが研究されてきました。筆者の場合、最初、12インチのレーザーディスクに記録することから始めました。しかし、記録と再生のハードウエアが特殊であることが災いして、一般利用にまで普及しませんでした。小型化されたコンパクトディスク(CD)は、現状(2013)では大衆化していますが、歴史の試練を受けていませんので、どこまで信用できるかの予測を立てることができない不安を抱えています。
前ページ  次ページ