目次ページ 前ページ  次ページ

14. 実践的な作文教育

14.5 筆者の作文作業の組み立て


14.5.4 参考資料の電子化保存

 一つの仮定として、発展途上国に単身赴任して、現地で技術指導に当たることを想像して下さい。そのとき、資料に何を持っていけばようでしょうか? パソコンを真っ先に考え、インターネットを利用して情報が得られると思うと間違えます。それが可能であっても、必ずしも必要な情報や資料が見つかるとは限りません。それを補う総合化した参考資料は、通称で言うハンドブックです。書籍の形式だけでなく、平行してCDなど、電子化した形で用意しておくことも普通になりました。一つの例に、理科年表があります。世俗的な数値データも含まれていて、現状では最も使い勝手がよい資料集です。電子化して利用できれば、紙としての印刷形態が必要でないと考え易いのですが、持ち運びに不自由しない小型な版は便利です。物造りに利用する、世俗的な材料のカタログ的データは、あまり変更がありません。理科年表は毎年発行され、CD版もありますが、筆者は古い発行年の書物形式を永く愛用しています。
前ページ  次ページ