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14. 実践的な作文教育 |
14.5 筆者の作文作業の組み立て |
14.5.2 段落単位で原稿をまとめる |
筆者の作文作業の実体を説明しておきましょう。表題が決まった段階で、大まかな話しの筋の構想を立てます。明確な目次は、全体の原稿が完成した時点で決まることです。作文作業は、思い付いた文章を順不同で集めて行きます。ワープロが無かった時代は、原稿用紙、または、それに代わる適当な用紙に書いたものを、原稿の前段階の草稿とします。ワープロが使える時代になりましたので、モニタ画面を見ながら、草稿をタイピングすることに代わりました。このとき、ある一つの筋書きや説明を一つの段落(パラグラフ)に区切ります。説明したいことが二つ以上になるときは、段落単位を別にします。この段落単位は、筆者の原稿では400〜600字の分量です。筆者の段落構成は、文章区分「章・節・項」三段階のうち、その最小単位の項にして、この段落に仮の項番号と見出しを頭に付けます。見出しは、目次に使いますが、段落の要旨の性格を持ちます。見出しも物理的には段落の扱いです。 |
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