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12. 設計計算書の作成

12.2 写真の撮影法と管理


12.2.4 デジタル画像のファイル構造

デジタル画像のデータは、画素(ピクセル)の集合です。部分的に大きく拡大していくと、モザイク模様になります。逆に、単純に画像全体を縮小すると、元の図とは質感が異なって、印象の違う図柄になることがあります。特に、線図で作図された図面や地図で起こります。元の図の寸法を1/2にしたいとき、最も単純な方法はピクセル(pixel,画素)を一つおきに削除します。そうすると、細い線図の表示に使っていた画素が無くなることがあって、結果的に連続した線が分断され、線とは判断できない図になることが起こります。図面は文字と寸法数値が生命ですので、これが読めなくなる縮小化を避けます。ハードコピーにして実用になる縮小比率は1/2です。工業製図での図面は、新聞用紙2ページ大のA1版が標準です。設計事務所では、一般事務用コピー機で使える最大寸法のA3版の書類に縮小して利用しています。ただし、尺度表示が狂いますので、現場では元の図面寸法で利用します。
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