目次ページ 前ページ  次ページ

12. 設計計算書の作成

12.1 レポートを手書きで作成する


12.1.10 行列計算と表示の例

 図12.3は、EXCELを使って小径間(支間206m)の吊橋の再現設計をした作業画面の一部を例示したものです。雑誌の誌面で紹介すると全体画面が小さくなりますが、原稿作成の手順を解説する補助として見て下さい。この本文は、インターネットで閲覧できるようにしてあります。
  • 全体は複数のワークシートで構成してあります。セルの横幅設定を計算内容に合わせるためです。
  • 画面の左が印刷領域に設定されていて、右はコメント領域です。ここでは、マトリックスの計算をするようにした画面です。列要素AとKを狭くしてあって行単位の文字並びのインデント用です。
  • この例題は行列要素が7×7ですので、データはA4版用紙の横幅に入ります。要素数が大きい場合は、コメント領域にデータを繋いで、そのまま計算に使います。そうしておいて、コメント領域のデータは、その部分をコピーして折り返した形にまとめます。
  • 印刷ページには、影響線の作図をしてあります。これは手書きのイメージを再現させるためです。エクセル図挿入の機能の中にあるグラフ作図ツールを使う方法もあります。
  • コメント領域は、行列計算の式を紹介してあります。参考にしたデータの表も入れてあります。
  • エクセルで作成した計算書を外部に発信するときは、中身が変更できないように保護を掛けた版にします。最も単純は方法は、ワークシート全体をコピーし、そのまま、同じ場所に、データだけを貼りつけます。
図12.3 EXCELによって編集した計算書作成原稿の画面例

前ページ  次ページ