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11. 文章作法

11.5 感覚と感情の表現を使わない


11.5.3 感情表現を省く

 感情とは、頭の中で思っている喜怒哀楽・好悪恨・愛憎・躁鬱などの気持ちを言います。これは本人だけが認識していることですので、基本的に他の人が同じ感情を共有することはありません。したがって、感情を言葉で言い表す場合を、主観的表現と言います。社会生活の場では、自分の主張を相手に理解してもらいたい表現を必要とします。逆に相手の主張を理解して、共感するか、肯定・否定の判断をする場面があります。思っていることと言葉で表すときと、その実質が異なることがあるのが、問題の理解を難しくします。これには、身分・上下・尊卑の関係が絡みます。

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