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11. 文章作法 |
11.5 感覚と感情の表現を使わない |
11.5.1 形容詞を裸で使わない |
視・聴・嗅・味・触の五つの感覚を五感と言い、個人ごとに感度の程度に差があります。自分の経験した感覚を、同じように話し相手も理解してもらいたいとき、言葉、それも形容詞を使うのですが、完全に言い表すことはできません。正確に言いたいときは、程度の比較ができるように言うか、何かの物理的な方法で測定した数値を添えます。一般的に言うときの形容詞は、それを直接使うのではなく、意識して比較級や最上級の区別を付けます。形容詞を修飾する副詞も省きます。例えば、「非常に・すごく・とても・ぞっとするほど」のような程度を強調する副詞は、女性が良く使います。文章添削をするとき、副詞を外して形容詞が裸で使われていれば、それも省きます。 |
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