日本語は膠着語ですので、作文原稿では語と語の間を開けません。日本語では句点「。」と読点「、」を区切り符号に使います。英語は、単語の切れ目に空白語(space)を使う屈折語です。これ以外に多くの区切り文字(文法用語ではpunctuation mark;コンピュータ用語ではdelimiter)を使います。標準的にはコンマ「,」とピリオド「.」(period; full stopとも言います)を使います。日本語の読点「、」の使い方が作者の気分に影響されることに比べると、英語ではコンマの使い方の規則が厳格です。この規則を日本語の構文で利用することもしますので、その予備知識として、英語のコンマの使い方を紹介しておきます。これには、大別して、コンマを使うのは間違いである場合と、必ずコンマで区切る場合とがあることを理解しておきます。英語のnative speakerは、コンマの使い方は空気のような自然なもののようですので、案外、解説に取り上げられません。筆者が参考にしたものは下記です。
日向清人(ひなた・きよと)、「即戦力がつく英文ライティング」
株式会社DHC、2013年2月20日、ISBN 978-4-88724-539-6C0082
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