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11. 文章作法

11.4 句読点の使い方など


11.4.1 文法書で知識の穴を埋める

 日本人が外国語を勉強するときの定型の一つは、単語単位での翻訳から始めることです。これは、外国語の一つである漢文を理解するときの方法からきた習慣です。漢文は2字熟語の構成が多いので、この熟語を日本語で理解しようとすると、熟語単位の辞書を参考にします。文章として理解するときに、送り仮名や助詞を補助に使います。この方法を英語の勉強に使います。そのため、英和辞書を購入し、受験勉強には単語単位で対訳の意味を覚えます。欧米人が自国語以外の言葉を覚える方法は、文単位で比較しながら対訳で覚えます。文となると、最小構成は主語と述語の対です。とりわけ述語は動詞で表しますので、動詞の使い方を覚えることを重要に考える習慣があります。主語や目的語は名詞を使いますが、場面に応じて取り替えることで、応用の方法を覚えるようにしています。欧米語を初歩から覚えるときは、人称に対応する動詞の活用を丸暗記することから始めます。とりわけ、英語のbe動詞に当たる不規則動詞が重要です。文単位で覚える勉強法に影響されて、日本でも実用的な参考書が見られるようになりました。例えば、JTB(旧日本交通公社)で発行している海外旅行に持っていくときの会話の本です。ただし、正しい話し方や書き方を覚えるには、基本的な文法書できっちりと勉強することが基本です。複数の語や文を並べるとき、句読点の使い方の約束を覚えておく必要があります。

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