目次ページ 前ページ 次ページ |
11. 文章作法 |
11.2 技術文書は文学的表現を避ける |
11.2.2 文学趣味的な作文を避ける |
文学の楽しみ方は二つあります。一つは文字並び、もう一つが論理です。一般の人が、手軽に楽しむ能動的な作文は、字数の少ない俳句が最も多く、次いで短歌です。これらの価値は、短い言葉並びで内容を適切に表す表現技法にあります。独立な著作として見れば、構文論的にも意味論的にも欠陥作品です。作文では、表題や見出しの使い方に応用します。少し字数が多くなる文集を計画すると、多くの寄稿が集まり、書きたい人が多く居ることを実感します。受動的には、愛唱歌を覚え、それと関連した詩や定形語句が多く引用されます。素人の著作は、読まされる側から言えば、迷惑に感じることが多く、実用的な価値がありませんので、大抵は廃棄されます。記念誌的な出版を計画すると、データ部分が少なく、思い出文集的の編集が多くなるため、アーカイブにする価値がありません。 |
前ページ 次ページ |