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10. 英語と日本語の文構造

10.4 英語と日本語とでの動詞の違い


10.4.4 実用文書は未来形を使わない

 ラジオやテレビで天気予報のアナウンスでは、「明日は雨でしょう」の言い方を聞きます。書き言葉では「…だろう」「…でしょう」の形を取ります。しかし、この表現は、人の判断が入った予測です。「思う、考える」と置き換えても不自然に聞こえません。客観的に言いたいので、降雨の確立が何%のような言い方が見られます。自然にそうなることの予測であって時間が経過すると結果が判り、正誤が判ります。このこともあって、実用文書の本文では未来形を遣うまでもなく、現在形で言っても違和感を起こしません。ただし、論文などでは筆者の感想の形で後書きなどに書くことは許されています。

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