文は、主部(subject)・述部(predicate)の順に組み立てます。日本語の主部は、名詞単独に「…は、」または「…が」と繋ぐ形を使い、その名詞を主語と言います。ただし、「…することは、」「…するものが」のように、関係代名詞的に物や事を修飾する形を持った名詞句(noun phrase)を主語に置くこともしますので、主部と言う方が判り易いでしょう。したがって、主部は、長い文字並びになることもあります。名詞句は、用言の連体形の後に、名詞または名詞句を繋ぐ形を使います。連体形と終止形とは同じ活用語尾ですので、名詞を修飾する連体系はコンマ「、」で区切らないのが普通です。話し言葉では、抑揚(イントネーション:intonation)を下げない言い方をします。日本語では用言が文末にきますし、その定形に「です・ます」または「である」と繋ぐので、この場合は声を落とす言い方します。英語では、強調したい言葉を文末に置く習慣があります。この習慣で日本語の話し言葉を聞くと、文末を曖昧にすると受け取られることがあります。小学校の教育では、はっきりとした物言いを指導しますので、「…でーす」、「…まーす」と文末を伸ばした言い方を聞きます。文末を体言止めにすると、下品な物言いになり易いのです。俳句を趣味とする人が多くいます。筆者の私見を言えば、俳句は、俳諧とも言い、諧謔的な物言いが出発です。また自己満足の文字遊びであって、他人様向けに読んでもらうことを目的とした実用文書のまとめ方から見れば、欠陥文です。 |