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9. 文章作成の実技教育

9.4 講義と演習のまとめ


9.4.2 出席確認の用紙に常識問題を使う

 学校教育では、受講者の出席確認をすることは、半ば義務です。この目的の一つは、受講者に何かの事故や障害が起こっていないことを確認することですが、人数が多くなると手間が掛かります。それに要する時間を節約する方法として、筆者は出席者の名前を記入してもらう紙片を回収することにしました。この紙片は、毎時間、受講者に渡す常識問題とその回答用紙の下の氏名欄を切り取って、常識問題の解答を自己診断した点数も書き込んでもらいました。常識問題の幾つかの例は下のようなものです。

・キーボードの記号 &,@, の英語読みは?
答えは、 ampersand (アンパサンド)
     commercial at (アットマーク)

・プログラマの英語のスペルを書いて下さい。
答えは、programmerです。"mm"としないと誤りです。プログラムのスペルは、米語(program)と英語(programme)と異なります。

・1インチの長さは何センチですか?
答えは、2.54cmです。コンピュータはアメリカ主導型の技術ですので、長さの単位にインチを使う例が多いのです。この長さをしっかりと覚えてもらいます。また、定期試験の問題に使っています。正解でない場合は、最低の成績を付けました。

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