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9. 文章作成の実技教育

9.4 講義と演習のまとめ


9.4.1 学生は試験と単位とを気にすること

 学校教育の基本は、受講した学生が、内容を知識として記憶してもらうこと、つまり知育です。そのとき、ばらばらの知識ではなく、項目間の関連を理解しておけば、より正確な納得が得られます。学期末には、定期試験をして学生の理解度のテストをして成績を付けるのが一つの儀式です。このテストは、教師側での反省材料でもあって、学生がどこまで理解してくれたかを知る材料です。したがって、テストは、場合によっては落第させることが目的ではありません。筆者の場合、教師側と学生側とのリンクが完成した時点で、単位を認定しています。このリンクを完成させるためには、講義時間に本人が出席していないと対話的な確認ができません。しかし、クラブ活動などで出席できないこともあることは大目に見ています。そのような学生は、友人などから情報を得て、自分の作品を完成させます。多人数の学生で一つのクラスを構成することの利点の一つは、良い友人関係が育つことにあります。相手に教える立場になると、間違ったことを教えないようにします。したがって、正確な内容を覚えておく必要がありますので、相互に、よい教育効果が醸し出されます。

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