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9. 文章作成の実技教育

9.3 ファイル作成と変換の例題


9.3.8 ファイルの保存形式が二種類ある

 電子出版の時代が始まったことで、書類は、用紙に印刷する利用の他に、モニタ上で閲覧するだけで済ますことも増えてきました。従来から、印刷する前の原稿の確認にモニタを利用していました。パソコンのOSがDOSであった時代、モニタ上で文字並びを確認しても、用紙に印刷してみないと、書式の確認ができませんでした。ワードプロセッサは、コンピュータが理解する編集記述言語(ML)を原稿テキストに書き込みます。この指定方法が二通りあります。DOSの環境では、MLを文字並びで書きこむのですが、それは本文と誤解されないように、特殊な記号で囲います。HTMLの文書では<と>との対で区切った英字を使います(図9.4、9.6参照)。この英字をタグ(tag)と言い、原義は荷札のことです。一方、ワードプロセッサと言うときは、文字並びをモニタに表示したままで編集のできるGUIの環境で作業するソフトです。このときはMLを表示しないようにします。したがって、この原稿全体のファイル形式はバイナリーファイルです。この形式でのデータは読めなくなる危険があります。

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