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9. 文章作成の実技教育

9.2 プログラミングの作文教育


9.2.2 お料理のレシピを教材テキストに使う

 大学の講義と演習の科目名がプログラミングでしたので、擬似的なプログラム文の例題として、お料理の(recipe)レシピを使うことにしました。お料理は、鍋・釜・食器がハードウエア、料理の材料がデータ、料理の手順を書いたレシピがプログラム文、そして実際の作業がプログラムの実行です。レシピは、日本語だけでなく、英文の参考書もありますので、日英両方の言語による表現の違いを比較できます。受講学生に女性も多いので、この選択は好評でした。並列処理と言うコンピュータ用語も、直観的に理解してくれます。各種のレシピの参考資料には綺麗な画像が必ずつきますので、それをデジカメまたはスキャナーで取り込んで、ワープロの画面に貼り込むことを覚えてもらいます。少しパソコンの扱いに慣れた学生は、文字並びにもカラーを使う遊び心を応用したがるのですが、モノクロのプリンタに出力すると印象が悪くなったり、見難くなったりすることがあることを納得してもらいます。

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