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9. 文章作成の実技教育

9.1 パソコン利用の基礎教育


9.1.7 ワープロのメニュー項目が増える理由

 ワープロの作業画面は、メニュー項目がテキストエディタの約2倍に増え、ツールバーも使うことができますので、それらの使い方を理解してもらいます。ワープロは、最初から「自動折り返し」の機能を持ちます。しかし、折り返しの幅は印刷レイアウトで決まります。テキストエディタの方は、作業画面の幅で折り返しますので、テキストエディタの原稿をワープロに取り込むと、見てくれの改行位置が変わります。さらに、ワープロのファイル寸法は、テキストエディタのそれよりも20倍も大きくなっていることを確認してもらいます。なぜファイル寸法が大きくなるかの理由は、テキストのお化粧の指示をする特殊なコードがバイナリーコートとして組み込まれるからです。この特殊コードが、専門用語でいう組み版言語(ML; Markup Language)です。JISでは、日本語の原稿用紙に書き込む印刷校正記号があります。MLは、それをコンピュータが理解できるようにコード化したものです。これから後の授業の文章作成はワープロをテキスト入力に使います。

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