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9. 文章作成の実技教育

9.1 パソコン利用の基礎教育


9.1.6 ワープロはお化粧ツール

 学生がタイピングしたテキスト原稿は、次の作業として、ワープロソフト、ここではワード(MS-Word)、を並列に開き、メモ帳の原稿すべてをコピーして、ワードの新規画面に貼りつけ、新しいファイル(*.doc)を作ります。メモ帳は、この時点で閉じます。ワードの作業画面は、用紙に印刷する書式と相似な画面表示にします。これには表示メニューで印刷レイアウトを選びます。これがWYSIWYGのモニタ画面です。ワープロは、見てくれのよい印刷(ハードコピー)を得るためのお化粧ツールであると説明しています。具体的な作業は、フォントのポイント数を適度に選択し、表題を行の中央に配置する、段落の区切りに空白行を入れる、署名や日付を右揃えで入れる、などのページレイアウトを工夫してもらいます。段組みは、用語の段落と紛らわしいのですが、タイピングの例題に使う新聞原稿は段組みになっていますので、その違いを説明することにしています。縦書きの日本語は、段落の始まりで一字文だけ下げて書き始めますので字下げといいます。縦書きの日本語の新聞・雑誌で普通に見られる書式です。これを横書きに直してタイピングします。横書きでも一文字分の空白を行頭に空けますが、こちらはインデント(indent)と言い換えます。段組みは段落と言葉が似ていますので、段落の方はパラグラフを使うと紛れません。横書きの文は、ページ領域を左右に分け、その領域をカラム(column;欄)と呼びます。こちらの作業は演習に含ませていません。

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