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9. 文章作成の実技教育

9.1 パソコン利用の基礎教育


9.1.4 段落構成が理解できていなかった

 英文は、文字並びを文章に構成する基本的な規則があります。文字を並べて語とし、語を並べて文(clause)とし、文を集めて段落(paragraph)とし、段落を幾つか集めて、より大きな単位の「節」さらには「章」とします。このうち、日本では、かなりのインテリでも、段落の考え方を理解していない人が多いのが普通です。欧米では、タイプライタが20世紀始めころにほぼ標準化して普及しましたので、文書を段落単位でタイピングする実務上の習慣が確立しています。物理的に長い文字並びの文は、行末で次の行に折り返して表示させます。論理的一区切りの文集合を段落として独立させるように、視覚的に判る改行で区切ります。この書き方の習慣は、エディタやワープロの文章入力の機能に引き継がれています。

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