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8. 作文希望と教育指導 |
8.2 日本語文法を見直して作文する |
8.2.6 「です・ます調」 |
「である調」の文は、簡単に「です・ます調」に変換できます。こちらは敬体または丁寧体と言い、小学生の教科書などに多く使われます。話し言葉に使っても不自然になりません。民主主義の社会になりましたので、対話する相手との身分差、性差、年齢差によって言葉遣いを変えなくても済むことが利点です。ただし、プライドにこだわって、この文体を嫌う作者もいます。幾らか文が長くなることも欠点です。もう一つは、形容詞を終止形で使うとき、例えば、小学生や日本語を習っている外国人などが「美しいです、嬉しいです」の言い方になることであって、やや幼い感じになります。筆者は、文末の表現が単調にならないような表現を工夫していますが、まだ、良い文体を提案するまでには至っていません。形容詞では「…美しいのです」の使い方の他に、別の文で表す方法も試しています。 |
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