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7. 文章構成の学問的な扱い |
7.3 創造的活動としての作文 |
7.3.2 表記と発音とに関連を持たせる |
表記と発音とは、互いに関連を持ちます。と言うよりも、規則で関連を持たせます。これが標準語の提案に繋がります。さらに言えば、慣用の表記の約束もあります。例えば、主語を表す助詞の「は」は、「わ」と発音する約束です。逆に表記が発音を変えることもあります。ワープロ操作のカナ漢字変換では「明治」を「めいじ」と入力する約束です。発音は「めーじ」であるのが自然です。筆者の小学生時代「(「めいじ」と言いなさい)と直された経験があります。方言は、表記と違う発音になることがあり、それを聞いた人が別の字を当てることがあります。江戸言葉は、「お日様・広島」を「おしさま・しろしま」と発声します。筆者の友人は、「歪み計(ひずみ)」を「しずみけい」と発声していましたが、それを聞いた新聞記者が、記事に「沈み計」と書きましたので、皆で大笑いしたことがあります。 |
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