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6. 振動現象の理解

6.4 一質点一自由度系の解析モデル


6.4.5 芳名録を準備する習慣も大切にしたい

図6.4 右から「米国ニウヨロク釣橋世界一」とあります

 人の集まりを記録する一つの方法に、来賓者自身に署名してもらう芳名録を準備することがあります。書く・書かないは本人の裁量ですが、多くの人は好意的に署名してくれます。これを、直接・間接に歴史記録として残します。現代は人の交流が多いので、大げさになる芳名録の代わりに、名刺を残すことが普通になりました。名刺の整理と管理は受け取り側がしなければなりません。一方、観光地では、重要な建物などを訪れたことを個人的に主張する目的の署名、つまり落書きに悩まされます。落書き防止には、逆手を取る解決に落書き帖を準備することも見られます。落書きに代えて、許可を得た上で千社札を貼る粋な方法が許容されていました。手の届かない個所に貼ると長く記録として残ります。そのために特別な道具を使います。絵馬の奉納もそうです。点数が多くなる絵馬は、適当な時期に焼却しますが、寺社側で倉庫に保存するものもあります。図6.4は、海上交通の守り神を祭った香川県の金毘羅さんに展示されていたブルックリン吊橋(1883,明治16年完成)の絵馬です。絵馬の日付は明治22年です。瀬戸大橋の架橋工事の頃に展示されていました。

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