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6. 書物の体裁と保存

6.4 歴史資料の蓄積と管理


6.4.4 保存と廃棄とアーカイブ化

 日常業務として書類を扱う部局は、書類の増加に対応するため、時期を見て仕分けし、別の所に保存するか廃棄するかを規則で決めます。そうしないと、本来の業務の支障になります。この規則は、より上級の部局が決めます。保存を組織的に行う施設がアーカイブ(archives)です。コンピュータのデータファイルで、永久保存扱いにしたいものに、アーカイブの属性を付けるようになって、最近になって一般に使われる用語になりました。クラシック音楽を楽しむ方にはドイツ語読みのアルヒーブと言えば納得してくれます。しかし、具体的にそれを運営することについての認識は、未だ薄いのが実情です。

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