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6. 書物の体裁と保存

6.3 文書管理の実際


6.3.6 薄い資料のファイリング

図6.2 薄い資料を綴じないで見えるように保存する

 図6.1は、個人の作業空間ですので、一枚もの、多くても数ページの資料を扱うことが多くなります。その対応には、やや腰の強いファイルに、書類を綴じないで入れ、さらに書棚に縦置きのできるように、見出しがあるか、中身が部分的に見えるようなファイルボックスを使うのが便利です(図6.2)。厚手の表紙を使った綴じ込みファイルもあります。綴じ代を持った透明なクリアファイルが利用できるようなって、一枚ものの書類でも、穴を空けない保存が便利になりました。新聞や雑誌からの切り抜きは、そのままか、適当な台紙に貼ってクリアファイルに納めます。しかし、ページ数が多く、それ自体が綴じを持つパンフレットなどは、ポケット状のクリアファイルに入れると、綴じの中身を見るには不便です。穴あけを避けるため、市販製品では、カタログなどの中身が見えるようなファイルボックスが、書棚に縦置きできる入れ物として便利です。

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