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6. 書物の体裁と保存

6.2 文書の内容によるページ区分


6.2.4 大きな寸法用紙と折り方

 書物は、デザイン的に特別な書物寸法を提案することもします。実用文書で大きな寸法や規格外れの版は、取り扱いに迷惑します。大量の書籍を扱う場合、書物の寸法が揃っていると、書架やキャビネットなどを含めた全体の家具調度の寸法、ひいては建物全体空間を合理的に計画することができます。大版の地図や設計図面は、縦横共に実用的な標準寸法より大きくなりますので、折り方の工夫もします。ドイツの工業製図では、大きな用紙寸法をA4版に折り畳む方法と、その綴じ方も規格に含めていますが、日本では参考扱いに留めています。適当に折って袋状の入れ物にバラのままで保存すると、紛失の危険があります。

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