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6. 書物の体裁と保存

6.2 文書の内容によるページ区分


6.2.1 レポートの標準的な体裁

 大学教育では、学生にレポート提出を宿題にします。少し改まるものは卒業論文、修士論文があります。その先に学位請求論文があります。そのほか、学術雑誌に投稿する場合もあります。社会人になると、論文の形でないレポート(報告書)を書く機会も増えます。それぞれに書式と体裁の決まりがあります。多くの場合、見本があって、それを真似るのですが、案外なことに、レポートの作成を基礎教養として教えてもらう場はありません。文章の書き方には参考書も見かけますが、書式や体裁のことを扱うことは多くありません。学術雑誌では、簡単な投稿の手引きを載せるのが、それらに代わるものです。ISO 5966は、1982年に学術レポートのまとめ方を標準化してあります。対応するJISはありません。この内容の一部を、表6.1に翻案して示します。

表6.1 文書の内容を考えるときの項目

頭の項目
(Front
matter)

表紙 #
(Front cover)

(別の用紙を使う場合のページ 1/2)

表題のページ #
(Title page)

 

抄録
(Abstract)

 

目次 #
(Table of Contents)

 

用語 *
(Glossary)

 

まえがき *
(Preface)

 

レポート本体
(Body of report)

 


(Clause)


(Sub-clause)


(Sub-sub-clause)

図と表
(Illustrations
Tables)

序論
(Introduction)

(0.)

 

主文
(Core of report)

1.
2.
3.
...

2.1
2.2
2.3
2.4
...

2.2.1
2.2.2
2.2.3

図1
図2
図3
..........
表1
表2
..........

結論
(Conclusions)

(...)

 

提案 *
(Recommendations)

(...)

 

謝辞 *
(Acknowledgement)

(...)

 

引用文献
(List of references)

(...)

 

終の項目
(End matter)

Annex A *
Annex B *
.....

B.1
B.2
B.3

B.3.1
B.3.2
B.3.3
B.3.4

B.3.3.1
B.3.3.2
B.3.3.3

図B.1
図B.2
..........
表B.1
表B.2
..........

.....

 

データシート #
(Document data sheet)

 

発行機関 * #
(Distribution list)

 

裏表紙 #
(Back cover)

(別の用紙を使う場合のページ 3/4)

* 必ず必要とする項目ではありません。
# レポートが分冊のとき、各レポート毎に必要になります。



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