大学教育では、学生にレポート提出を宿題にします。少し改まるものは卒業論文、修士論文があります。その先に学位請求論文があります。そのほか、学術雑誌に投稿する場合もあります。社会人になると、論文の形でないレポート(報告書)を書く機会も増えます。それぞれに書式と体裁の決まりがあります。多くの場合、見本があって、それを真似るのですが、案外なことに、レポートの作成を基礎教養として教えてもらう場はありません。文章の書き方には参考書も見かけますが、書式や体裁のことを扱うことは多くありません。学術雑誌では、簡単な投稿の手引きを載せるのが、それらに代わるものです。ISO 5966は、1982年に学術レポートのまとめ方を標準化してあります。対応するJISはありません。この内容の一部を、表6.1に翻案して示します。
表6.1 文書の内容を考えるときの項目
頭の項目 (Front matter) |
表紙 # (Front cover) |
(別の用紙を使う場合のページ 1/2) |
表題のページ # (Title page) |
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抄録 (Abstract) |
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目次 # (Table of Contents) |
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用語 * (Glossary) |
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まえがき * (Preface) |
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レポート本体 (Body of report) |
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章 (Clause) |
節 (Sub-clause) |
項 (Sub-sub-clause) |
図と表 (Illustrations Tables) |
序論 (Introduction) |
(0.) |
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主文 (Core of report) |
1. 2. 3. ... |
2.1 2.2 2.3 2.4 ... |
2.2.1 2.2.2 2.2.3 |
図1 図2 図3 .......... 表1 表2 .......... |
結論 (Conclusions) |
(...) |
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提案 * (Recommendations) |
(...) |
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謝辞 * (Acknowledgement) |
(...) |
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引用文献 (List of references) |
(...) |
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終の項目 (End matter) |
Annex A * Annex B * ..... |
B.1 B.2 B.3 |
B.3.1 B.3.2 B.3.3 B.3.4 |
B.3.3.1 B.3.3.2 B.3.3.3 |
図B.1 図B.2 .......... 表B.1 表B.2 .......... |
..... |
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データシート # (Document data sheet) |
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発行機関 * # (Distribution list) |
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裏表紙 # (Back cover) |
(別の用紙を使う場合のページ 3/4) |
* 必ず必要とする項目ではありません。 # レポートが分冊のとき、各レポート毎に必要になります。 |
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