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6. 書物の体裁と保存 |
6.1 ページ単位の体裁設計 |
6.1.4 WIDOWとORPHANを避ける |
英文の編集用語には、禁則処理が必要な場面を言うとき、ウイドー(widow;未亡人)またはオーファン(orphan;孤児)の用語があります。ページの最後の行に、段落の最初の一行、または見出し行が孤立して使われるときを言います。また、段落の最後の一行が、次のページ、最初の行に回るのもそうです。二段組み以上のページ構成では、縦の欄(カラム)単位でページ領域を分けます。このカラム単位の最下行または先頭行に、孤立した文字並びが残る場合にも言います。印刷物を作成するとき、編集者は、作者の原稿をページ単位に割り付け、全体の禁則処理をします。文書量によってページに広い空白部分が残ることも少なくありません。雑誌の編集では、この部分を広告や埋め草的な記事に使います。最近は、著者側で、これらすべての編集作業をすることが増えました。 |
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