英文の文書作成は、文字並びの集合を段落(paragraph)単位に構成することが常識です。これは、常識であるため、改まった説明がありません、そのため、日本の作文教育で取り上げることがありませんでした。テキストエディタを使って文字列のタイピング入力をするとき、行末では自動折り返し機能を生かしますので、改行キーは段落の終りを知らせます(第3.5.2項参照)。一行単位で扱う文字並びは、表題(caption, header, titleなど)があります。これも一般化した段落の扱いをします。図は、適当な寸法に拡大または縮小して割り付けることができます。高さ方向の寸法は、文字列の複数行取りをし、横幅寸法は段落幅に揃えるのが扱い易い方法です。一ページの全領域を使うことは、全体を図で埋めるときに採用されますが、普通は用紙の周に余白を設けます。これはプリンタなどの機械装置が用紙
を咥える場を作ることと、製本するときの綴じ代に当てます。ページ数を抑えたパンフレットなどの印刷では、綴じ代を考えないこともあります。ユーザ側で穴を空けてファイルに綴じると、一部の文字が失われる危険があります。上下の余白の一部を、ページ単位のヘッダーとフッターに当て、ページ番号などを入れます。
|