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5. 図形と字形の作成

5.4 文書間の変換と安全管理


5.4.3 カラー画像には電子化文書が適する

 部数の多い出版物を作成するときは、図や写真にカラーを使うページをできるだけ避けます。モノクロの複写機でコピーをすると、情報の質は低下します。版の割り付けでは、図の寸法も制限を受けます。電子化して発信する文書、例えばPDF版は、受信者側のパソコンのモニタでカラー版を再現できますし、必要に応じて、プリンタでハードコピーも得られます。科学技術系の文書は、文学作品のように頭から順に読む一過性の使い方もしますが、全体の文書を保存しておいて、その流れを理解した後、ランダムに内容を探す使い方もします。したがって、目次と索引を丁寧に作成することが、必須の編集責任です。これにはWEB文書に作成すると便利です。版の構成も、PDF文書より自由度が増えます。WEB版にすると、目次や索引は、用紙に印刷するときのページ番号を使うことができません。そのため、筆者の作文は、章・節・項の番号を使い、説明的な見出し(caption, title)を使い、その項ごとの要約(abstract)になるようにしてあります。

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