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5. 図形と字形の作成

5.3 組み版記述言語を理解する


5.3.4 テキスト化は安全対策になる

 表5.1で説明に使った作図ソフトと表計算ソフトとは、これら単独の利用ができます。作成された図や表は、ワードプロセッサに取り込むオブジェクトの扱いができます。これらのソフトが扱うデータは、プログラムを効率的に利用するため、バイナリー化しますが、データの互換性を図るため、テキスト形式でのファイルに変換できるようにしてあることに理解が必要です。プログラムの方はバイナリーファイルですが、バージョンが変わると以前のデータが読めなくなることがあり、データファイルもバイナリー形式であると、その全体のソフトウエア資産が全滅します。ワードプロセッサの開発企業は、従来、自社の商品を排他的に利用してもらうことを意図して、データを自社仕様のバイナリー形式でファイル化を設計しました。これは、ユーザの不興を買い、結果的に自社間・他者間の相互データ変換サービスを多種類準備することになりました。ソフトウエア全体は著作権の対象ですが、プログラムもテキスト形式のソースコードを大切にしたいものです。

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