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4. 表原稿の作成

4.3 ページ単位のレイアウト設計


4.3.7 表枠の作成もグラフィックスである

 ラインエディタとテキストエディタとは、段組み編集作業に向きません。前々項の表4.1を作成するとき、その枠線はグラフィックスの性格を持ちますので、同じくラインエディタとテキストエディタでの作業ができません。一ページのレイアウトは、用紙の周に空白を持たせ、左右は綴じ代を見込み、上下の空白部分にヘッダー(header)とフッター(footer) を挿入することがあって、見出し、ページ番号などに使います。脚注は、フッターを使う場合と、本文文字領域の下段を割り当てることもします。また、本文を段組みにするとき、段の間を空白とするか、罫線を入れるかの選択があります。このレイアウト設計は、ページ寸法違いの枠の集合を意識していますが、表を構成する枠とは異なり、枠の使い方に違いがあります。表を構成する枠は、部分的に左右・上下の枠を繋いで寸法違いの枠を使うことも、また、一つの枠をさらに分割することもできます。また、枠の中に入れ子式に表を組み込むこともできます。この便利さを、ページのレイアウトにも積極的に利用することが増えてきました。表計算のソフトであるEXCELをワープロとしても使う利用法がその例です(次節で解説します)。

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