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4. 表原稿の作成

4.3 ページ単位のレイアウト設計


4.3.6 電子組版はグラフィックスで作成する

 古典的な割り付け(レイアウト:layout)作業は、原稿用紙に書き込まれた編集校正記号を植字工(typesetter)が解読して活字を並べます。この記号の約束は、日本工業規格JISになっています。ページ単位での文字集合のレイアウト設計は、日本語の文書では、編集者側で割り付け用紙を使いました。植字工に代わってコンピュータに割り付け作業をさせることを電子組版と言います。原稿文字列と共に、その前後に編集校正記号を挿入してコンピュータに知らせます。これを組版言語、または編集記述言語とも言い、英語は markup language(ML)です。この頭字語 MLを付けた国際標準規格SGMLがあります。その応用がHTMLです。これは、一種のグラフィックス言語の性格があります。この言語を応用したソフトの代表がワードプロセッサです。インターネットを利用する文書の作成ツールも、ホームページビルダーを代表として、幾つか発売されています。これらのツールは、ユーザがパソコンのGUIの環境で作業をしますので、編集記述言語を直接眼にしなくても済むように設計されています。

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