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4. 表原稿の作成

4.2 書式制御に使うキー操作


4.2.1 字形を持たないキー

 機械式の英文タイプライタのキーは、文字と対応しています。文字と対応しない制御用キーも幾つかあります。スペースバー(SP)、タブ(Tab)、バックスペース(BS; back space)が代表的なものです。改行(LF: Line Feed)と復帰(CR; carriage return)は、キーではなくレバー操作です。電動タイプライタのキーボードでは、CRキーが使われます。機能としてはCR+LFの2コードを送信しますので、LFだけを送信するキーを別に必要とします。電報の送受信に使った電動タイプライタがテレタイプ(TTY)です。送受信の開始や終了などの特殊な信号コードのやり取り用キー必要とします。その代表がEscキーです。テレタイプ端末では、文字コード以外にバイナリーコードを送信したいことがありますので、特別に追加したCTRLキーを押しながら文字キーを打つ方法が利用されました。パソコンのキーボードのキー配列は、これらの仕様を引き継いだものです。最上段にある機能キー(function key)、またCTRLキーとの組み合わせに、どのような用途を持たせるかは、パソコンのOSが決めてあるか、ソフトごとに約束があります。プログラミング言語でユーザが定義もできます。

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