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4. 表原稿の作成

4.1 タイプライタでの技法


4.1.4 文字列として扱う数字がある

 実用的には数を扱っていますが、数字並びだけではない書き方があります。例えば、この報文の章・節・項の番号がそうです。小数点が二つあります。数であっても、例えば、3.14×103の指数表示、log(3.14)のような対数表示、英字を使って3.14 K、8進数、16進数での表し方、単位記号の文字を添える、例えば年号ではBC 800、昭和50年、などなど、多様です。この全体を文字列として扱うときは、枠の中で左詰めや、中央揃えで表示することもします。この区別は、データをコンピュータ内部で扱うときのデータ型と、ファイルに保存するときのファイル形式とが関係します。コンピュータのプログラミングでは、データ型の変換は基本的な処理です。文字並びをコンピュータが判断するとき、数式として文字列を計算して取り込むことがあります。例えば、MS-EXCELを利用するとき、日付のつもりで書いた1954-10-26を読んで、1918として取り込むエラーを起こすことがあります。筆者は、目次や索引の作成では、EXCELを中間の作業に利用しています。番号付きのリストを枠付きの表にまとめるとき、番号は順序数、または見出し(ラベル)の意義を持たせることがあります。この場合の数字は、枠の中で中央揃えにすると体裁が整います。リストの文字並びを機械式のタイピングで入力する作業では、右揃えや中央揃えにするときは、空白の文字数の勘定が面倒でした。

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